Rock'n'Roll                                

ロックンロールってのは’50年代半ばにアメリカで生まれました。エルヴィス・プレスリーチャック・ベリーリトル・リチャードなんかが初期のアメリカロックンロールの代表格です。

もともとは黒人音楽で、白人社会においてはタブーなジャンルの音楽だったらしいです。ところが’56年、白人であるエルヴィス・プレスリーなんかが歌ってるところがテレビで放送されて、それがまたカッコ良かったもんだから、若者達は熱狂しちゃいます。「自分達が求めていたいたのはコレなんだ!」って。ビートルズ他、後続のスーパースター達にも多大な影響を与えました。

ロックンロールってのはそもそも「揺らす」とか「転がす」って意味で、別に音楽のことを言ってる訳じゃなかったみたいです。もともとSEXのこと指してるスラングらしいです。だから歌は当然そうなんだけど、そうじゃないものもロックンロールを感じるものは全てロックンロールだと言えるでしょう。エルヴィスの腰のスウィングやチャック・ベリーのダックウォークとかヴィジュアルで訴えてくるものが多いです。

ヴィジュアルで言えば少し変り種?というか、ロイド眼鏡にスーツ姿といった何とも優等生的な出で立ちのバディ・ホリーなんてのもいました。彼はもともとカントリーバンドをやってたんですが、エルヴィスに触発されて’57年にロックンロールデビューしました。そのおとなし目のキャラから、いわゆる「不良」っぽいエルヴィスとはまた違うファン層を取り込み、エルヴィスと並ぶほどの人気だったらしいですが、不運にも’59年、飛行機事故で還らぬ人となります。22歳とゆう若さでした。
この飛行機事故では「ラ・バンバ」で有名なリッチー・ヴァレンスとビッグ・ボッパーと計3人のロックスターの命が散りました。

バディ・ホリーなんかと交流があったらしいですが、エディ・コクランなんてすごく甘いマスクのロックスターもいました。
’56年の映画出演を皮切りに翌年’57年の「シッティン・イン・ザ・バルコニー」が初ヒットとなり、’58年の「サマータイム・ブルース」はビルボード8位まで上昇します。この「サマータイム・ブルース」は実に色んなアーティストにカヴァーされてますし、後のスーパースターでも特にこのエディ・コクランに影響を受けた人は多いと思います。
しかしバディ・ホリー達の飛行機事故の翌年’60年、自動車事故で彼もまた若くして命を落とすこととなりました。

エルヴィス・プレスリーは’58年から徴兵でドイツに行き芸能活動を休止してました。この年リトル・リチャードが引退し、翌年の’59年にはバディ・ホリーらが他界、チャック・ベリーの逮捕とロックンロール界には暗雲が立ち込めていました。’60年、エルヴィスの徴兵の任期は満了するもエディ・コクランが事故死。
かくして、アメリカのロックンロール黄金期は終焉を迎えました。