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’66年、いち早くヤードバーズを脱退していたエリック・クラプトンは、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーと共にクリームを結成。ジミ・ヘンドリックス、デヴィッド・ボウイ、ニール・ヤングのバッファロー・スプリングフィールドなど、名だたる大物が続々デビューします。
’50年代半ばに生まれたロックンロールは、さらに進化し様々なカタチに変化していきます。
クリームはブルーズ色の濃いロックにジャズ的要素も取り入れ、長時間の即興演奏を得意としていました。
ステージ上で3人の溢れんばかりの才能がぶつかり合うアドリブの応酬なんかは非常にエキサイティングでしたし、唯一「ビートルズに対抗出来るバンド」なんて言われていたらしいです。
’68年の解散まで2年間の活動でしたが、後続のミュージシャン達に与えた影響は非常に大きく、今なお史上最強のロックトリオといわれてます。
その後エリック・クラプトンはジンジャー・ベイカー、スティーブ・ウィンウッドらとブラインド・フェイスを結成。問題のジャケットのアルバムを一枚残し解散、デレク・アンド・ザ・ドミノスを経てソロ活動に入ります。
クリームが解散した’68年はジミー・ペイジのレッド・ツェッペリンがデビューします。このバンドもブルーズ色が濃く、即興演奏を得意としていたあたりクリームと似ている部分もありますが、ヴォーカルの声の高さとアコースティック要素を取り入れたりしてる点など、クリームとはまた違う音楽性を持ったバンドでした。
このバンドは’80年まで活動を続けるんですが、音楽性こそ追求し高めていった半面、技術的にはデビュー以来向上することはなかったなんて言われちゃったりしています。言い方を変えれば、技術はデビュー当時すでに完成されていたってことですね。このバンドもロック界に多大に影響を与えたのは確かです。
ジミ・ヘンドリックスも根底にブルーズを持っていました。演奏技術の高さはもちろんのこと、ステージ上でのパフォーマンスがイカしてました。立ち振る舞い気はセクシーで、歯でギター弾くわ、燃やしちゃうわで、全身全霊のロックでした。
ヒット曲こそビルボード20位止まりでしたが、当時は非常に集客力のあるアーティストでした。しかし’70年、ドラッグが原因で他界します。27歳でした。
この’70年はブルーズシンガーのジャニス・ジョプリンも他界。ビートルズが解散するなどロック界に於いて一つの節目の年だと思います。